ヒルドイドはニキビやニキビ跡に効く?

ヒルドイドはニキビやニキビ跡に効く?

ヒルドイドは、大人ニキビへの効果が期待できる塗り薬です。肌の乾燥やターンオーバーの遅れがニキビの原因であれば、ヒルドイドによって改善が見込めます。また、ニキビ跡にも効くので、ニキビが潰れてしまったらヒルドイドでケアしてみましょう。

このページでは、ヒルドイドのニキビやニキビ跡への効果を解説。また、ヒルドイドを塗ってニキビが悪化してしまった場合の原因も紹介します。

ヒルドイドのニキビへの効果

ヒルドイドは保湿力が高いため、乾燥が主な原因である「大人ニキビ」の治療や予防に役立ちます。しかし、背中ニキビなどには効かないと考えられるので、すべてのニキビに塗ればよいわけではありません。

ヒルドイドが効くニキビ・効かないニキビについて、詳しく見ていきましょう。

ヒルドイドは大人ニキビに効く

ヒルドイドは、20歳を過ぎた頃からできる「大人ニキビ」への効果が期待できます。

大人ニキビは、肌の乾燥や加齢によるターンオーバーの遅れで起こります。肌は、約28日の周期でターンオーバーを繰り返し、新しい細胞へと生まれ変わっています。しかし、肌が乾燥するとターンオーバーの機能が低下し、古い細胞が排出されなくなりまります。また、年齢を重ねるとターンオーバーの周期は長くなっていくので、不要な細胞の排出が遅れます。

これに対し、ヒルドイドは保湿と血行促進でアプローチします。肌の水分量を増やすとともに、血行を促進して代謝を促します。これらの作用で、遅れたターンオーバーを正常に戻し、大人ニキビを改善・予防できると考えられるのです。

背中ニキビには効かない

背中ニキビは真菌が原因であることが多いので、ヒルドイドでは治療できません。

ヒルドイドには、抗真菌作用はありません。そのため、真菌が原因のニキビには効かないのです。背中ニキビは、マラセチア菌が主な原因だと言われています。ヒルドイドを塗ってもマラセチア菌は死滅しないので、背中ニキビも治らないでしょう。背中ニキビがなかなか治らない場合、病院へ行って抗真菌薬をもらうのが有効です。

ヒルドイドのニキビ跡への効果

ヒルドイドは、ニキビ跡の治療に対する効果が期待されます。赤みが残ってしまっているニキビ跡は、ヒルドイドで早めに改善できるでしょう。ただし、でこぼこしたクレーター状のニキビ跡は、ヒルドイドで治療するのは困難です。

ヒルドイドは赤みのあるニキビ跡に効く

赤や紫っぽい色味があるニキビ跡が残ってしまった場合、ヒルドイドの効果が期待できます。赤みのあるニキビ跡に対し、ヒルドイドがどのような効果をもたらすのか見ていきましょう。

赤みがかったニキビ跡ができる原因

赤いニキビ跡ができる理由は、皮膚の下で炎症が起きたからです。ニキビが炎症を起こすと、傷ついた部分の肌を修復するために、毛細血管が増加します。この密集した毛細血管が皮膚に透けているので、ニキビ跡が赤く見えます。さらに炎症がひどい場合、毛細血管から血液が漏れ、内出血やうっ血が起こります。これにより、赤紫色のアザのようなニキビ跡になることもあります。

ヒルドイドのニキビ跡への効果

ヒルドイドをニキビ跡に塗布すると、代謝が高まって治りやすくなります。肌のターンオーバーが促進され、細胞の生まれ変わりも早まるので、ニキビ跡も治っていきます。また、内出血やうっ血によって溜まった血液も、ヒルドイドの血行を促進する作用によって流れます。アザのような見た目のニキビ跡も、早めの改善が見込めるでしょう。

クレーターになったニキビ跡は治りにくい

表皮がでこぼこで、クレーター状になったニキビ跡は、ヒルドイドだけは治療できません。

ニキビができたときに、毛穴周辺の組織が破壊されると、クレーター状のニキビ跡になってしまいます。クレーター状のニキビ跡を治すためには、破壊されてしまった皮膚組織を修復する必要があります。しかし、ヒルドイドの持つ効果では、皮膚の組織は再生できません。クレーター状のニキビ跡を治療するには、美容皮膚科などでレーザー治療を受ける必要があります

ヒルドイドでニキビが悪化する原因

ヒルドイドはニキビやニキビ跡への効果が期待できますが、逆にニキビを悪化させるケースもあります。その原因は、ヒルドイドの種類が合っていない、または塗りすぎているなどが挙げられます。

ヒルドイドの種類が合っていない

まず考えられる原因は、使用しているヒルドイドの剤形が肌に合っていないことです。脂質が多い、乾燥しやすいなど、自身の肌に合った剤形を使用することが大切です。

ヒルドイドには、以下の5種類の剤形があります。

  • ソフト軟膏
  • クリーム
  • ローション
  • フォーム
  • ゲル

油分やアルコールの配合量の違いだけで、有効成分は同じヘパリン類似物質です。しかし、肌に合っていない種類を使っていると、ニキビができたり増えたりすることも考えられます。

最も油分が多いタイプはソフト軟膏、その次に油分が多いのはクリームです。もともと皮脂の分泌量が多い肌質の人には、これらのタイプは不向きと言えます。余計に毛穴を塞いでしまい、ニキビが増える原因になります。

また、油分が最も少ないタイプはローションで、その次に油分が少ないのはフォームタイプです。アルコールに弱い肌質、乾燥しやすい肌質の人には、これらの剤形は合っていません。

ヒルドイドゲルは、ほかの剤形とは目的が異なり、保湿剤ではありません。とはいえ、炎症や傷跡の治療薬なので、ニキビやニキビ跡に塗っても効果があります

ヒルドイドを塗りすぎている

ニキビを早く治したいからといってヒルドイドを塗りすぎると、肌への刺激となってしまいます。

本来なら有効な医薬品でも、量を間違えることで体に害を及ぼすことは多々あります。ヒルドイドは刺激の少ない塗り薬ですが、分厚く塗りすぎるとニキビの原因にもなり得るのです。ヒルドイドをたくさん塗っても、効果が高まったり早まったりはしません。医師や薬剤師の説明に従い、正しく使いましょう。

まとめ

ヒルドイドは、ニキビやニキビ跡への効果が期待できます。大人ニキビができてしまった場合は、ヒルドイドが役立つでしょう。また、赤みのあるニキビ跡は、ヒルドイドによる治療が効果的です。ヒルドイドはもともと傷跡の治療薬なので、ニキビが潰れてしまった跡も改善できます。ただし、クレーター状のニキビ跡は治療が難しいので、美容皮膚科などで治療を受けるのが賢明です。

ヒルドイドを塗ってニキビが悪化してしまった人は、剤形が肌質と合っていない可能性があります。自身のニキビの症状や肌質にあったヒルドイドを使ってください。また、ヒルドイドの塗りすぎも肌への刺激となるため、ニキビが悪化したなら塗る量を減らしましょう。